ブルーモスク

フロント業務に戻り、初めてのお休み。
シャーアラムにある、世界4位の規模を誇るモスクを訪ねた。

礼拝の時間ではないからか、ほとんど信者の姿は見えなかった。
愛称の通り、屋根と礼拝堂のステンドグラスのブルーが美しい。
大理石の床は真夏のような太陽に燒かれて、所々ヤケドしそうに熱かった。

驚くことに、ムスリムを除く観光者のうち、約半数が日本人だという。
1時間に満たない見学のあいだに、10人ほどの日本人と会った。

良いガイドにあたり、疑問を抱えたまま帰らずに済んだ。
プトラジャヤにはピンクのモスクがあるというから、そちらも見てみたい。

見学を終え、しばらくして会社支給の携帯を音がなる設定に戻した。
着信があったので折り返すと、マネージャーから矢継ぎ早な質問にあう。

喫煙可能な部屋に移りたいゲストに、うまく部屋をアレンジできなかった件についてだ。

今ホテルはとてもヒマな時期に入っている。
スモーキングルームが2部屋くらい調達できないとは予想しなかった。

コミュニケーション不足が原因で、悪循環が重なる。

初めに喫煙の好みを聞かなかった→私はチェックイン業務を担当したわけではなく、途中から挨拶と簡単な施設の案内だけをした。

あとから喫煙するゲストだと分かる。→マネージャーに報告。確約はできないが、空いていれば変更可能との返事。

ゲストにメモで知らせる→夜遅く来て、朝早く出発する様子だったので、電話で煩わせたくなかった。
確約はできない旨も併せて伝える。

結局、スモーキングルームが先に売れてしまい、変更できなかった。
そんなに数が少ないと把握していなかったのが悪い。
今はちょうど下層の2フロアを閉めて、ゲストの満足度を上げる試みをしているから、余計数が少なかった。
とはいえ、部屋の空き状況は40%。喫煙部屋は約半数あるはずなのだが。

もしももっとスタッフと仲が良ければ、ゲストがロビーに下りて来る時間に、フロントで待つことも出来た。

勤務時間外に私がうろうろすることを好ましく思わない人も多い。
そう思うがゆえ、色々と気を遣ってしまう。

そんな心配などたぶんマネージャーは想像もしないだろう。

あたまから終わりまで、強い調子で責めるような口調だ。
悪いのは私だが、早口に受け応えするのは難しい。

問題が起きたときこそ、冷静に丁寧に対処、なんて願っても無駄だ。
何でもスピーディに片付けるのが彼らのやり方だから。

最初から部屋をブロックしてくれたなら、私も楽に動けたのだけど。
そういう方法を取る人は少ない気がする。

自分の弱点を補うような工夫をしようとしても、横から口出しされて、うまく行かない。

フロントは男社会だと思う。時間帯責任者、経験が長い者、新人。
上の者が目を光らせ、下の者がせっせと従う。

質問は短くしないといけない。説明もコンパクトだ。
失敗すれば笑われる。
信用がないと分かる出来事も多い。

信用があれば、自分がやりやすい方法も使えるだろう。

壁ばかりたくさん見える。
何も知らずにフロントに立つなんて、無謀だ。
誰も教えてはくれない。質問しても、まともに答えてくれる人は稀だ。

教えることがまるでキライなように見える。
せっかち過ぎてついていけない。

英語で、端末の操作と、複雑な料金システム、細かなルールをざっと説明されても追い切れない。

フィリピン人の優しいスタッフが一番良く教えてくれるくらいだ。

日本人で得しているし、日本人だから甘やかされている。

中途半端は嫌だ。
けれど、壁はなかなか高くて厚い。
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by intern51 | 2013-01-07 00:57